【鳥肌と同じメカニズム】猫のしっぽが膨らむ時ってどんな時?しっぽの動きでわかる猫の気持ち | ヒメとまいにち

【鳥肌と同じメカニズム】猫のしっぽが膨らむ時ってどんな時?しっぽの動きでわかる猫の気持ち

 

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感情豊かな猫の尻尾。猫の尻尾が膨らむのはどんな時?

 

普段は長くしなやかな猫の尻尾。

しっぽが長い種類の猫と暮らしていると、

しっぽからいろいろな感情が読み取ることができます。

その中でも突然ぼわっと大きく膨らむしっぽ。

この膨らんだしっぽには、以下の理由があると言われています。

・驚き

・威嚇行動

・警戒心

・気持ちの高ぶり

 

 驚き

猫はビックリした時にしっぽが膨らみ、背中まで毛が逆立ちます。

人間がビックリした時に体をビクッとさせるのと同じですね。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

 

 威嚇行動

猫は縄張り意識が強い動物です。

縄張りに侵入されると、「縄張りから出ていけ!」と言わんばかりに、

しっぽを高く立てて膨らませ、相手に対して威嚇行動をします。

しっぽだけでなく、全身の毛を逆立てることで、

自分を大きく見せて強さをアピールしているのです。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

 

 警戒心

猫は好奇心も強いですが、同時に警戒心も強い生き物です。

見たことのないもの、知らないものに対する警戒心は

緊張を生みます。

交感神経が刺激されることで

筋肉が収縮し、立毛筋と呼ばれる不随意筋も収縮します。

猫は意図的にしっぽを膨らませている訳ではなく、

刺激に立毛筋が反応することでしっぽは膨らみます。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

 

 気持ちの高ぶり

猫の尻尾が膨らむ理由は、怒りや恐怖など負のイメージが多いのですが、

実はそれだけではありません。

その感情の一つが、全く正反対の「嬉しすぎる」場合です。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

嬉しくて興奮してしまうと、心拍数があがり尻尾が膨らみます。

大好きなおもちゃで遊んでいる時や、

おいしいおやつが目の前にある時、

飼い主さんに嬉しいという気持ちを伝えるためにも

尻尾は膨らみます。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

このあたりのことは、「尻尾は口ほどにものを言う」で

解説していますのでそちらをご覧ください。

 

つまりはしっぽは猫の気持ちのバロメーターなのですね。

 

 

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意思とは関係なく動く立毛筋って何?

 

立毛筋とは毛包についている不随意筋(平滑筋)の一種であり、

寒さや、恐怖・驚きなどを感じると収縮し、

毛をまっすぐに立たせる(立毛)働きをします。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

毎日小学生新聞より

 

立毛することで保温性を高め、体温を守ります。

立毛筋は、交感神経が刺激される事で動きます。

「しっぽが膨らむ」のは猫の感情の動きで心拍数があがり、

交感神経が刺激されて現れた反応です。

怒りや驚きなど、気持ちが高ぶると筋肉が刺激されて毛が逆立ち、

しっぽのみならず、全身の毛が膨らむのです。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

感情が高ぶり、毛が逆立っている時には

以下の事柄が作用していると言われています。

 

 アドレナリン

猫も人間も『恐怖、驚き、怒り』などの感情により、「アドレナリン」が脳から分泌されます。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

アドレナリンという言葉、なんとなく知ってるけれど、

よくは知らない。詳しく説明しろ、と言われたら

困ってしまうよーっという方もいると思います。

ざっくりいうと、自律神経の交感神経が興奮することによって

分泌が高まるホルモンです。

心拍数や血圧上昇が上昇し、体のパフォーマンスが高まります。

ノルアドレナリンやアドレナリンは戦うためのホルモンです。

つまり、「全集中」と言ったところでしょうか。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

 

 交感神経

自律神経系の1つで、激しい活動を行なっている時に活性化します。

猫の意思とは関係なく、独立して働き、立毛筋をコントロール。

立毛筋が交感神経の支配下にあるので、

猫は意識的にしっぽを膨らませることはできないのです。

交感神経が作用すると、立毛筋は収縮します。

立毛筋はアドレナリン作動性の交感神経(交感神経線維)によって支配されており、

いわゆる鳥肌は立毛筋の収縮により

体毛が垂直方向に立って周囲の毛孔部が隆起する現象です。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

出典:『図解 人体の不思議』監修/荻野剛志

 

立毛筋は寒冷ストレス、恐怖、驚きなどの情緒性ストレスのほか、

体温上昇時にも収縮して鳥肌が立つことがあります。

「立毛筋」は猫の毛穴の1つ1つにあり、

驚いたり怒ったりして気持ちをつかさどる交感神経が刺激されることで

立毛筋が収縮、毛が逆立つのです。

 

 立毛筋の収縮

猫の毛穴付近に立毛筋はあります。

読んで字のごとく”毛を立たせる筋肉”のこと。

立毛筋が縮むことによって、皮膚が引っ張られて毛が逆立ちます。

実は人間にも立毛筋があり、『鳥肌が立つ』状態も

猫の『毛が逆立つ』こととメカニズムはほぼ同じなのだそう。

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

猫のしっぽには立毛筋が多くあるため、

猫は真っ先にしっぽの毛を逆立ててしまうようです。

寒い時に毛が膨らみ、一回り大きく見えるのもこのことから。

 

 

猫の尻尾が膨らむ、毛が逆立つ原理のまとめ。

 

つまり猫が意識的にしっぽを膨らませようと思っているのではなく、

いろいろな刺激に勝手に反応してしっぽが太くなってしまうのですね。

短いしっぽの子やカギしっぽの子などは

長いしっぽの猫に比べると見た目に大きな変化はないかもしれませんが、

ちゃんと、膨らみ、意思表示をしています。

よく観察するといろいろな感情が見てとれます。

「しっぽが膨らむのは怒っているから」という理由だけではなく、

しっぽ以外の毛が立っているか、

しっぽが上がっているかなどもよく見れば猫の気持ちを察する事ができ、

うまくコミュニケーションをとる参考になるかもしれませんね。

 

この猫の毛が逆立つ原理、

坂田さんとのコメントのやり取りで生まれた疑問ですが、

猫の尻尾 太くなる 膨らむ 理由

調べていてとても楽しかった。

人と猫に共通する体のシステムがあるってすごい。

坂田さん、いつもありがとうございます。

 

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コメント

  1. 「尻尾は口ほどにものを言う」まさに( *´艸`)
    人間以外は感情を持たないっていうような、アh・・・説を持ってるを持ってる方もおられますが、動物たちにも本当に豊かな感情があるってのは紛れもない事実ですよね(^^♪

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