サンタクロースの服はなぜ赤い?コカ・コーラ社とは無関係だった赤い服の理由の真実。 | ヒメとまいにち

サンタクロースの服はなぜ赤い?コカ・コーラ社とは無関係だった赤い服の理由の真実。

 

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サンタの衣装はなぜ赤い?

 

もうすぐクリスマスですね。

サンタさんにプレゼントをもらえる良い子も、

プレゼントをもらえる年齢ではないけれど、

クリスマスの御馳走を楽しみにしているわたしのような人は多いはず。

実は、クリスマスとサンタクロースには直接的な関係はありません。

そもそも、12月25日はイエス・キリストの誕生日ではなく、

降誕を祝う「降誕祭」です。

つまり、「キリストがこの世に生まれてきたことを祝う日」ということになります。

クリスマスが12月25日になったのには、

古代ローマ時代の「冬至の祭り(太陽の祭り)」が関係しています。

「冬至の祭り」とは、日照時間が長くなる夏至と、

日照時間が短くなる冬至を、

無事に過ぎることは当時としては特別だったので、

その日を「太陽の復活」としてお祝いしたそうです。

さて、サンタさんと言えばお馴染みのこの姿。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

違った、この姿ですね。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

ウーマン・エキサイトより

 

素朴な疑問ですが、「サンタの衣装はなぜ赤いのでしょうか?」

サンタクロースって、赤い帽子に赤い服、

真っ白なふさふさのおひげと真っ白な髪の毛、

かっぷくのいい、やさしい笑顔のおじいさん。

こういうイメージがあると思います。

サンタクロースが今のような姿に落ち着いたのは、

コカ・コーラが実施した1931年のクリスマスキャンペーンに

画家のハッドン・サンドブロム氏が、

コカ・コーラ社のコーポレートカラーである赤い衣装を着せ、

少しぽっちゃりした体形に白いあごひげをたくわえた、

人間味あふれる陽気なサンタクロースを描いたことが由来とされています。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

コカ・コーラ社

 

「プレゼントを配達してくれるサンタさんに、

コカ・コーラを飲んでもらおう」という販売戦略です。

その後33年間、コカ・コーラ社では毎年サンタクロース作品を製作し、

赤い服と白いひげの楽しいサンタクロースのイメージが

世の中に根付いたと言われています。

コカコーラの宣伝効果ってすごい!!の一言ですよね。

わたしもこの話を信じていました。

ところがところが…。

うっそー!

 

 

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「サンタクロースはコカコーラ社が創作した」というのは真っ赤な嘘。

 

サンタクロースのモデルになったのは、

聖ニコラウスという聖人です。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

主教の祭服を着た姿で描かれた聖ニコラオスのイコン(シナイ山の聖カタリナ修道院)

 

4世紀頃小アジア(アナトリア半島・現トルコ)の

キリスト司祭の聖ニコラウスの伝説が元となり、

さまざまなサンタ像がそこに重ねられた結果と言われています。

彼は、4世紀ごろの東ローマ帝国・小アジアの司教でした。

貧しい人たちにとてもやさしく、財産を与えては救っていたといわれています。

有名な話のひとつに、彼がサンタクロースのモデルとなった伝説があります。

■サンタクロース誕生の伝説■

あるとき、聖ニコラウスは貧しさから3人の娘を身売りする家族の存在を知りました。
彼は、真夜中にその家を訪れて金貨を投げ入れ、家族に恵んだそうです。

その金貨が、窓から暖炉のわきにあった靴下の中に入り、
その金貨のおかげで家族は娘を売ることなく、一緒に暮らすことができたそうです。

この逸話が由来となって、

「真夜中に、靴下にプレゼントをこっそり入れる」

という、現在のサンタクロースの言い伝えが生まれました。

その姿や服装についてはまちまちでしたが、

聖ニコラウス司教が儀式で着た服が赤い色だったと伝えられています。

が、よくよく探してみると…。

様々な色の服を着た聖ニコラウスが描かれていました。

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カトリック教会や聖公会では、主に「赤、白、緑、紫」の4色の典礼色が用いられます。

ではなぜサンタの服はなぜ赤いのでしょうか?

雪の中で目立つから?

赤は、クリスマスのシンボルカラーのひとつだから?

きっとどちらも正解です。

でも、サンタの服は「赤」と決まるまでに、

実は青や白。紫色の服を着たサンタがいたこともあるのです。

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ドイツのクリスマスカードより

 

聖ニコラウスがキリスト教の司教であり、

古来、司教服が赤かったことも、理由の一つかもしれません。

 

 なぜ「サンタクロース=赤」というイメージが定着したのか。

コカ・コーラ社のクリスマスキャンペーン用広告に

イメージカラーの赤を使ったというのは事実です。

画家のサンドブロムさんが

はじめてサンタクロースを描いたときの顔のモデルは、友人の営業マン。

彼の描いたイラストを見る限り、

とても笑顔のやさしいおじいさんだったことがわかります。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

コカ・コーラ社

 

顔モデルをしていた友人が亡くなると、

サンドブロムさんは自分自身をモデルにして

サンタクロース像を描くようになりました。

自身の顔を鏡で見ながら描いたり、

最後には、自身の写真を見ながら参考にしてイラストを描いていたそうです。

ハッドン・サンドブロムさんの描くサンタクロースの熱狂的なファンからは、

彼の描くイラストが前のものと少しでも違うところを見つけると

コカコーラ社に問い合わせが殺到していたそうです。

それほどアメリカでは

サンドブロムさんの描くサンタクロース像が定着していたわけですが、

日本では、コカ・コーラ社のクリスマスキャンペーン用広告に

赤い服を着たサンタクロースが登場するより前の

1914年(大正3年)刊行の日本の雑誌『子供之友』に

赤い衣装に大きな白い袋からプレゼントを出し

靴下に入れるサンタの姿が描かれてます。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

子供の友より

 

1907年の朝日新聞にもサンタは赤い服と記載があるようです。

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朝日新聞より

 

新聞はモノクロ。赤い服だったかどうかまではわかりませんが。

かの有名な竹久夢二も

雑誌『子供之友』のために「赤い服を着たサンタクロース」を描いています。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

竹久夢二記念館蔵

 

子供たちはたくさんのプレゼントを前にうれしそうですね。

煙突から出てゆくサンタは、

ちょっと泥棒みたいではありますが。

聖ニコラウスが来ていたという祭服の色は赤。

赤の典礼色の意味は殉教者の血と情熱、聖霊の炎。

主イエスの受難日や、殉教者のための祝日、聖霊降臨祭などで用いられるそうです。

クリスマスツリーに飾るオーナメントには、

真っ赤なりんごがあります。

緑と赤といえばクリスマスカラー。

それほど人々の印象には「赤」が刷り込まれているせいかもしれないですね。

クリスマスといえば12月25日。

けれど、サンタクロースのモデルとなった

聖ニコラウスの命日は12月6日。

12月6日は、彼の数々の施しのエピソードから、

現代では「子どもたちにプレゼントを渡す日」。

ドイツ語圏の国々では、子どもたちへのプレゼントは、

いまでもクリスマス・イブではなく12月6日に渡されるんですよ。

 

 

今日のヒメちー

 

あら?

ヒメちー、そんなところで何してるの?

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

今年もあの赤い服を着せられるのかと思うと…。

どうしたら着せられずに済むか考えています。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

寝てるようにしか見えないけれど、

いろんな事考えてるのねー。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

そうだ。

赤い服ならぬ、赤い袋に入ったサンタなんていかがでしょう。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

これならばお互い気持ちよくクリスマスを過ごせるというものです。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

ナイスアイディアですね。

これでゆっくり寝られるというもの。

サンタクロースの服はなぜ赤い? コカ・コーラ社とは無関係 赤い服の理由の真実

いやいやいや。

クリスマスにはサンタさんのコスプレをするのが

立派な家庭猫と言うものよ。

 

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