猫の行動学・カーミングシグナルって?
カーミングは「落ち着かせる」、シグナルは「信号」の意味で、
ボディーランゲージ(行動やしぐさで気持ちを表現すること)の1つです。
おもちゃで遊んでいて、急に手や体をなめ始めたりしませんか?
このしぐさもカーミングシグナルの一つです。
カーミングシグナルには様々な種類があると言われています。
猫がリラックスしようとして、のどをゴロゴロ鳴らすのもその一つ。
逆に緊張している時にも、のどをゴロゴロとならすことがあるのです。
先日の記事の表情豊かな尻尾も
カーミングシグナルの一つ。
猫はたくさんシグナルを送っているのに、
わたしたち人が気づかないのではあまりにも残念。
割とわかりやすいカーミングシグナル。
「あくびをする」
これも緊張を和らげるために行われることが多いようです。
遊びすぎて高ぶった気持ちを抑えたり、
相手の興奮を鎮めたりするときに用いられますが、
ストレスや不快感を感じている時に出ることもあります。
あくびは人間に置き換えると深呼吸やため息をつく行動に近いかもしれません。
鼻と鼻をくっつける
鼻と鼻を合せる、通称「鼻チュー」は
ねこ同士の親愛の挨拶と言われています。
ワンちゃん同士だと、おちりの匂いをかぐとか?
猫もお互いのおちりの匂いをかぐことはありますが、
まず、鼻同士で挨拶をするようです。
飼いネコが自分の鼻を、飼い主さんの鼻にくっつけてくるのは
「仲良しだね」のシグナルなんです。
ちなみにヒメちーはしてくれません…。
鼻チューは究極のご褒美かもしれません。
口を半開きにする
口を半開きにして、キバをちらつかせているのは、
怒る寸前のサインです。
人間でいうと指をポキポキならす仕草に似ています。
こういう時は不用意に近づかないようにしましょう。
新聞の上に陣取る
猫は構われすぎるのも嫌いますが、
無視されるのも嫌うというわがままな動物です。
そこが大きな魅力でもありますが。
飼い主さんが新聞や本などに夢中になっていると
”私のことも見て”とばかりに邪魔しに来ることがあります。
そんなときは軽く構ってあげて
猫の自尊心を満足させてあげるのがいいでしょう。
猫の目をじっと見てはいけないわけ
目をそむけたり、体をよけたりするのも
立派なカーミングシグナルの一つです。
縄張り内ですれ違う時など、弱い方がこのサインをすることで
不要な争いを避けることができるようになっています。
「決して嫌いなわけではなく敵意がありませんよ!」の意味合いを持っています。
じっと目を見るのは、開戦の合図。
例え、猫と人と言えども、
このサインに変わりはありません。
愛する飼い主さんに喧嘩を挑んできたりはしませんが、
無駄に緊張させないためにも、
じっと見つめるのはやめましょう。
アイシテルのサイン
じゃあ、どのように猫を見るといいのか?
猫が、こちらを見て、そっと目を閉じる、
という仕草を見たことはありませんか?
猫にとって、瞬きは愛情のサイン。
見逃さず、ゆっくり瞬きをしてお返ししてあげましょうね。
カーミングシグナルまとめ
わかりやすいんだかわかりにくいんだか、
今一つはっきりしない猫の気持ちを表すカーミングシグナル。
シグナルを理解することで
猫ちゃんともっと近づけるはず。
物を言わない猫ですから、
人の方が気持ちを汲み取ってあげましょうね。
今日のヒメちー
ヒメちー、何してるの?
秘密です。
わかりやすい行動をとったとあっては猫族の名折れ。
猫とはいつでもわかりづらい
ミステリアスな存在でなければならないのです。
え?あ、そう?
そう言うものなのかー。
…なんかごめん。
でもきっとわかりやすいヒメちーも可愛いわよ。
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