ドーナツの穴の部分はどこに行ったのか、からドーナツの穴を考えてみる。
ドーナツとまず聞いて想像する形は…。
真ん中に穴の開いた丸いものを連想しますよね。
今では様々な形のドーナツがありますが、
なぜドーナツの真ん中は穴が開いているのでしょうか。
ひとは丸みを帯びたものを『カワイイ』と思う傾向にあるそうです。
丸いドーナツに丸い穴。
丸がダブルであることでかわいいの相乗効果を狙っているとか?
子どもの頃、この穴の部分はどこに行ってしまったのだろう?と考えたことはありませんか?
ドーナツの穴はどこに行った。
お店の人が食べてしまうのだろうか。
そんな馬鹿な。
ドーナツの穴の不思議から、ドーナツのことを調べてみました。
ドーナツの発祥。ドーナツはアメリカの食べ物ではなかった?
ドーナツといえばアメリカのイメージがあります。
アメリカの映画では、ドーナツをモリモリ食べてるシーンがよく見られます。
クリスピー・クリーム・ドーナツ、ダンキンドーナツなどはアメリカのチェーン店です。
ドーナツはアメリカ生まれだと疑わずに生きてきましたが、
実は、ドーナツの発祥はオランダです。
ん?オランダ?
ドーナツの歴史は大航海時代
大航海時代が幕を開けると、新大陸(今のアメリカやラテンアメリカ)が発見されました。
1620年、国内の弾圧に苦しんだイギリスの清教徒(ピューリタン)が
自分たちのユートピアを求めてメイフラワー号に乗って、新大陸を目指しました。
ピューリタンはプロテスタントの一派ですが、
オランダで思想的影響を受けたと言われています。
当時のオランダでは宗教寛容政策を行っていて、
プロテスタントである清教徒(ピューリタン)は歓迎されました。
イギリスからの一時亡命という形でオランダに住み始めることになりました。
ピューリタンの中の、きっと、料理にとても興味のあった人が
オリークック(Olykoek)の製法を学んで、アメリカに渡って広めたそうです。
これがDough(パン生地)+Nuts(ナッツ)のスイーツ=ドーナツの由来です。
オランダでは、「オリークック(Olykoek)」、
または「オリエボル(Oliebal)]と呼ばれた
小麦粉、砂糖、卵のシンプルすぎる材料をこねて発酵させて、
ラードで揚げたボール状のスイーツでした。
クリスマス、イースター、バースデーなど
祝い事に食べられるリッチなスイーツでした。
中にレーズンを入れて焼き、上に粉砂糖をかけて食べることが多いようです。
もう一つの楽しいバリエーションは、中にリンゴが入っているものがあります。
たとえば、サモアのパニケケなど、非常によく似た食べ物が世界中にあります。
しかし、当時のドーナツはボール型でした。色々な過程を経て今の形となったそうです。
ドーナツの語源を調べると、「ドー」というのが、生地。
ナッツがクルミであると言われています。
ドーナツに穴が開いている理由いろいろ。
今や知らない人はほとんどいないほど、身近な食べもの、ドーナツですが、
初めは真ん中に穴の開いていないものでした。
ではなぜ、穴の開いた、現代のドーナツの形になったのでしょう。
しっかりと火を通すため
最も有力な説は、火の通り具合をよくするため。
元々、ドーナツは、穴のない揚げ菓子でしたが、
そのまま揚げると真ん中に火が通りにくく、そこだけ生焼けになりやすいため、
全体に火が通るように、真ん中に穴をあけたという説。
ドーナツの真ん中に穴をあけたという人物は、ハンソン・グレゴリー氏。
彼の母親が作ってくれるドーナツの真ん中がいつも生焼けだったことが、
発案のきっかけとなったと言われています。
アメリカのメイン州ロックポートには、リングドーナツの発案者として
彼の記念碑が建てられているのですよ。
操舵輪にひっかけるため
上記のドーナツの生みの親であるハンソン・グレゴリー氏は、船乗りでした。
航海中に、いつでも食べられるようにドーナツの真ん中に穴をあけて、
操舵輪にひっかけていたという説。
クルミが入手困難だったから
元々ドーナツは、真ん中にクルミをのせた揚げ菓子でした。
その名も、ドー(小麦を練ったもの)と、ナッツ(ナッツであるクルミのこと)から来ている。
しかし、移り住んだアメリカでは、クルミが入手困難だったため真ん中に穴をあけたという説。
偶然の産物だった
アメリカ先住民であるインディアンの放った矢が、
偶然、小麦粉の生地の真ん中に当たり、
空洞になった状態で油で揚げられたという説。
色々な説がありますが、やはり火を通しやすくする説が一番納得できます。
現代では穴も開いてないドーナツもありますが。
これは調理技術が上がった、と言うことでしょう。
またミスタードーナツのドーナツポップは
他のドーナツにあけた穴を揚げたものだとか…。
ドーナツは丸い、穴の開いた形から、
さまざまなバリエーションに進化した食べ物です。
ドーナツの穴の行方を考えながら食べるのも楽しいですね。
今日のヒメちー
穴…ですか…。
ドーナツの穴は気になりませんが、
こちらの穴は気になります。
気になったらすぐに調べなくては。
これは唯一、ねぇやんとヒメの似ているところです。
人は穴を見てドーナツに思いをはせる。
猫は穴を見て太古の記憶に思いをはせる。
ロマンチックですねー。
あー!
入るところ撮り損ねたー!
早業です。
うむ。
この穴は…。
ヒメが入るために開いている。
そうですね、間違いありません。
この箱はぱぱちゃんのコーヒー。
ずぼら道を突き進むねぇやんとぱぱちゃん、
コーヒー一本分の穴しかあけずに取り出していたのよ。
そこに入るとは…恐るべし穴ハンター。
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