【獅子は我が子を千尋の谷に落とす】のは本当か?言葉の由来の大きな誤解 | ヒメとまいにち

【獅子は我が子を千尋の谷に落とす】のは本当か?言葉の由来の大きな誤解

スポンサーリンク

獅子は我が子を千尋の谷に落とすと言う言葉の意味

 

獅子は自分の子を深い谷に投げ落として、

這い上がってくる者のみ育てる、と言うのは有名なお話。

獅子とはご存知百獣の王ライオンのことで、

実際にライオンが子を深い谷に落とすかというと、

そのような行動はない、と言われています。

四肢は我が子を先人の谷に突き落とす

 

 ライオンには子殺しの習性がある

獅子には「ライオンの子殺し」の習性があります。

CS放送のナショジオチャンネルでライオンの特集をしていたのですが、

その中に、子殺しのシーンがありました。

ライオンは群れのボスが替わると、元のボスの子供は皆殺しにされる。

通常、ライオンの群れには2頭ほどのオスライオンがいて、

このオスライオンは兄弟であったり、親子の場合が多いです。

メスと共にプライドと呼ばれる群れを作り共同生活をしています。

ライオンの子育ては、プライドの中のメス同士が協力い合い、

少しでも多くの子ライオンが生き残れるようにと

手厚いものになっています。

メス同士も、実は姉妹であったり、親子であったり…。

自然と協力関係が生まれやすい環境なんですね。

この写真はイギリスの動物写真家の方が撮ったもので

崖から落ちてしまった子ライオンを救出する様子が写っています。

ライオンは我が子を谷に突き落とす

絶対に驚くツイートより

 

プライドとは別のオスライオンにメス共々群れが乗っ取られた場合、

自分の遺伝子を残すべく、先代プライドの子ライオンを殺してしまいます。

メスは子育て中は発情しません。

群れの中心であるオスが入れ替わった場合、

新しくボスとなったオスライオンは、

自分の遺伝子を残すために、

全ての子ライオンを殺してしまう。

己の種の保存とは言え、悲しくも残酷な本能がライオンには宿っている。

子ライオンの死亡原因の4分の1がオスライオンによる殺害だそうです。

 

 ライオンだけじゃない、子殺しをする動物

ライオンのほかにも、他のオスの子供を殺してしまう動物がいます。

クマなどは、冬眠が開けた春に交尾し、夏の間に妊娠期間を過ごす。

次の冬眠の時期に、メスは一人で子供を産み、育て、

春になると、子供を連れて巣穴から出てくるのだけれど、

この時、子供を育てている最中のメスは新しいオスを必要としない。

そうすると、自分の遺伝子を残せないオスは、メスが連れている子供を殺す。

ライオンと大きく違うのは、

冬眠が開けたクマのオスは、他のオスの子供を食べる。

ライオンは、他のオスの子供を殺すが、食べることはない。

同族を食料としない、ライオンの気高きプライドのこの行動が、

殺す≒谷に突き落とす、になったのかもしれません。

子供にとっては、プライドのオスが交代することは最初の試練なのですね。

 

 本能による行動が間違った解釈の原因?

ライオンには我が子を過酷に育てるというイメージは、

浮世絵にも書かれているほど古くからありますが、

ライオンは我が子を谷へ突き落す

ここに書かれている獅子は、

古代中国の想像上の生き物で、ライオンとは別のものだそうです。

 

 

スポンサーリンク

猫にもある子殺しの習性

 

全ての生物は優秀な遺伝子を残す事に全力を尽くします。

その為にメスは強いオスを選び、

弱きものは多くの卵を産んで生存確率を上げます。

強きものは子供を教育して生きる方法を伝えます。

 

 猫の場合

呑気そうに日向ぼっこしながら、

毎日をダラダラと生きているイメージが猫にはあります。

同じネコ科でもライオンやトラなどの猛獣のイメージも家猫にはありません。

ですが、猫のオスには「猫の子殺し」という恐ろしい習性があります

それは自分の遺伝子(DNA)を次世代に確実に残すために生まれた

ライオンと同じ自然のシステムなんですね。

オス猫は、自分の子以外の仔猫と遭遇すると、

仔猫を殺してしまう習性があります。

母猫は必至で仔猫を守ろうと戦います。

しかし、自分の仔猫が殺された瞬間から生殖が可能状態となり、

我が子を殺したオス猫と交配してしまうのです。

猫の子殺しは、強い遺伝子を後世に残すために

自然が与えた残酷なシステムなのです。

 

 家猫にも注意が必要?

雄猫にとっては子猫を殺すのは本能です。

自分の遺伝子を最優先に次世代へ残そうとする自然のルール。

もちろん個々の性格にもよります。

オスであっても母性本能の豊かな子がいたり、

逆に、メスでも、他の猫を寄せ付けなかったり。

先住猫がいるご家庭に新しく子猫を家族として迎え入れる場合には

細心の注意が必要です。

 

 

今日のヒメちー

 

ヒメはパパの顔を知らないのでよくわかりません。

猫 画像

ヒメのママは頑張ってくれたんですね。

猫 画像

ヒメのママと、兄弟たちはどこにいるんだろう…

猫 画像

みんな元気だといいな。

ライオンは我が子を谷に落とす

ヒメちーのママと兄弟たち。

ヒメちーがうちに来てすぐは、お世話になっていたお店にいたのだけれど、

ある時、いなくなっちゃってから一度も合えていない。

みんな元気だといいな。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加  ブログランキング・にほんブログ村へ

よろしければ読者登録お願いします。
ヒメとまいにち - にほんブログ村
スポンサーリンク
雑学 雑記 雑記
スポンサーリンク
スポンサーリンク
ヒメとまいにち

コメント

  1. そうそう(*´ω`*)ライオンは決して冷酷な動物ではないのです(´ー`*)ウンウン
    いやいや(^^♪ナイスで素晴らしい記事(^^♪

    ライオンへの誤解意識をなくすため、これからも頑張っていきましょうぞ(≧▽≦)ノ

    • むしろ食べちゃうクマの方が…(^▽^;)
      これだけは絶対外したくなかったので、ここも被っちゃって申し訳なく思っています(;^_^A アセアセ・・・

      (*´・ω・)(・ω・`*)ネー、ネコ科の頂点、ライオンの名誉回復だー(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!

  2. […] 【獅子は我が子を千尋の谷に落とす】の言葉の由来の大きな誤解 獅子は我が子を千尋の谷に落とす 獅子は自分の子を深い谷に投げ落として、 這い上がってくる者のみ育てる、と言うの […]

タイトルとURLをコピーしました