猫の集会は実在するのか。
夜な夜な猫が空き地に集まる「猫の集会」。
みなさんも、一度 は聞いたことがあるのではないでしょうか。
その日はボス猫も、新入り猫も、
みんな集まって分け隔ての無い交流をします。
なにも夜に限ったことではなく、
猫の習性として、みんなで集まることは実際によくあるようです。
猫は、なぜ集会を開くのでしょうか?
結論からいうと、猫が集会を開く理由は科学的に解明されてはいません。
ですが、世界中の動物学者は、
猫は何らかの理由で集会を開いていると仮説を立てています。
基本的に単独行動をする猫ですが、
時折一か所に集まることにより
周囲の猫の情報を集めているらしいのです。
猫の集会ー。
ここで行われるのは、猫同士の情報交換。
地域猫同士のコミュニケーション
そのエリアで暮らしている猫同士の顔合わせの場とも考えられています。
今いるメンバーの確認はもちろん、
新しく生まれた子猫や違う場所から来た新入り猫がいないかどうかの
確認をしているのかもしれません。
もしかすると、最近縄張りを変えた新参者は、
ここであいさつをするのかもしれません。
その際手土産を持って行ったりはするのでしょうか…。
序列の確認
猫は基本単独行動です。
例え兄弟姉妹、親子であっても、基本、一緒には過ごしません。
野良猫であれば、えさ場を中心に縄張りを決めています。
どの猫がこのエリアのボスなのか、
猫同士の序列を確認するためにも、集会は役立ちそうです。
餌場の確認&情報交換
野良猫たちにとって餌場はとても大切な場所です。
「あそこの餌場にはご飯が豊かにある」、
「あそこのえさ場のおばあさんは最近あまり具合がよくないようだ」
「ゆっくりとくつろげる休憩スポットをみつけた」、
「あそこの場所は危険だ!」なんて情報交換をしているのかもしれません。
地域猫の間では、きっとわたしは有名人…。
「猫なで声で近寄ってくるやばいやつがいる」などと言われてしまっているかもしれません。
出会い
あるいは発情した猫たちが集まっているともいわれています。
つまり、いわば「街コン」みたいなものでしょうか。
そんな可愛い街コンなら、ぜひ遭遇したいものですね。
猫の集会とは?
猫の集会とは、どこからともなく現れた猫が1ヶ所に集まり、
何をするでもなくのんびりと時間を過ごす現象のことです。
非常にありふれた光景ですが、その理由についてはよくわかっていません。
猫の集会は、「猫の帝王」の異名を持つドイツの動物学者パウル・ライハウゼンが、
今から40年以上前の1973年の時点ですでに報告しています。
ライハウゼンは猫の集会について、以下のような特徴を観察しています。
猫の集会(ライハウゼン版)
・オス猫もメス猫もいる
・お互いの距離は1.8m~4.5m
・たまに舐めたりグルーミングしたりする
・基本的にはただ座っている
・敵対的な行動をほとんど見られない
・時に一晩中続くこともある
・真夜中過ぎに自分たちのテリトリーへ帰っていく
こうした数々の特徴は観察されたものの、
帝王の力をもってしても、その明確な理由までは解明できなかったようです。
猫の集会に飼い猫は参加できるのか。
ここで大きな問題が…。
外に出ることの無い飼い猫は
猫の集会に参加することはできないのか。
日中、外に出ることを日常としている猫が、
どうしても夜に外に行きたい、と訴えてきた時。
それはもしかしたら、猫の集会のお誘いを受けたのかも。
外ねこが頻繁に会いに来る。
窓越しではあるものの、どうやらコミュニケーションをとっているようだ。
それはもしかしたら、ボス猫からの伝令を受け取っているのかもしれません。
では、うちのヒメちーのように、
マンションに暮らし、他の猫との交流が一切ない猫は?
残念ながら、参加はできず、情報交換することもできません。
ヒメちーが時折猫っぽくないのはこのせい?
そもそも猫は自分を猫と認識しているのか。
他頭飼いであれば、自分と同じ行動をし、
自分と同じ言語を発する仲間を「ねこ」。
ご飯をくれ、快適な環境を与えてくれ、
ずいぶんと大きな姿をしている生き物を「猫以外」と認識しているかもしれません。
小さい頃に両親、兄弟と別れ、
ひとの中で一人っ子として育ったヒメちー。
もしかしたら、自分を「ねこ」だとは認識していないかもしれません。
「猫の集会」。
参加するのは「猫」と言うからには「猫」だけであろう。
そう思われるかもしれませんが、
実は、猫に誘われて、「猫の集会」に参加した、と言う人はいるのです。
懇意にしている地域猫が、
何の理由もなく人をいざなう。
ついて行ってみればそこには、猫、ねこ、ネコ…。
もちろん何の会話もありません。
ひとから見ればただそこに猫がたくさんいる。
それだけのように映りますが、
それはきっと猫の集会なのです。
こうして得た情報を、何らかの形で、家猫は汲み取っている。
ひとはただの伝達係に成り下がってしまってはいますが、
こう考えると、完全室内飼いの猫も、
間接的に猫の集会に参加しているということになるかもしれません。
猫の集会…。
一度は覗いてみたくなりますね。
今日のヒメちー
まずいです。
非常にまずいです。
ねぇやんの豊かな想像力によって、
猫界の秘密がどんどん暴かれて行っています。
おっと…
誰か来たようですね…。
もしかして、ヒメちー、
猫の秘密を漏らす不届きものとして、
猫集会で糾弾されちゃったりして…。
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