懲りない猫・ヒメちー
う~ん。う~~ん。
ヒメちー、何度言ったらわかるの?
そのバッグは小さすぎて入れないって、
いい加減覚えられないものかしら。
もうちょっとで入れそうな気がするのです。
猫は自分の頭が入る場所は通れる、と言うじゃないですか。
なので頭さえ入れてしまえば入れる。
これはロジカルです。
いやいやいや。
それは誤解だったでしょー。
正しくはひげの幅。
もうそれ、ひげ折れ曲がり切っちゃってるじゃないの。
それでも挑戦する、猫心です。
邪魔しないでいただきましょうか。
ふう。
どうして入れないのでしょう…。
これはねぇやんの陰謀としか思えません。
ヒメちーを見てると、猫ってものすごいお馬鹿さんなんじゃないか、って思えてくる。
もちろん、おりこうさんな部分もあるけれど。
鏡像認知ってあるでしょ。
鏡に映った自分を自分と認識できるかどうか。
動物の知能の高さはこれで簡単に図ることができる。
鏡に映った自分の姿を見て「自分だ」と認識するのは、
「(自己)鏡像認知(鏡像認識)」と呼ばれていて、
発達心理学の古くからの研究テーマの一つなのだそう。
人で言うと2歳児並みの知能なんですって。
ヒメちーも多分出来てる。
鏡に映った自分に攻撃したりしないから。
あら。じゃあ、過去の自分って、認識できるものなのかしら。
わたしの家用のスマホの待ち受けはベイベちゃんだったころのヒメちー。
ささ、ヒメちー、どうぞ。画面見てみて。
こ、これは…。
だれですか、このスペシャルラブリーな子は。
まるで地上に舞い降りた天使のようです。
…過去の自分は認識できなかったか…。
猫は鏡に映った自分自身を認識する能力
「鏡像自己認知能力」をもたない生き物だと言われています。
猫は鏡に映った何かを認識することはできます。
なんなら鏡の中に映った何かに反応して威嚇してみたり、
話かけてみたり、一緒に遊ぶような素振りを見せたりします。
けれどそれは、鏡の中に映るのが自分だと理解しているのではなく、
なんとなく生き物のようではある、という程度の認識なのだそうです。
鏡像認知ができるのはチンパンジー、ボノボ、ゴリラなどの大型類人猿、
イルカ、ゾウ、カラスなどの高度な社会生活を送る動物、
カササギ、ヨウムなどの鳥類、
タコ、
ホンソメワケベラなどの魚類のみだと言われています。
けれど、豚にも鏡像認知能力はあると言われているし、
クマもそうであると言われています。
猫より高い知能を持っているといわれる犬も、
「できない」カテゴリに入っていますが、認識できていると思う行動をとる犬もいます。
これは鏡像認識のテスト、「マークテスト」を実施した動物だけが
「できる」と位置付けられているだけで、
自由気まま、ひとの言うことなど聞く耳を持たない猫はテストを行うことができないでしょう。
犬や猫は視覚よりも嗅覚、聴覚に頼る動物。
鏡に映った自分を認識するより、
自分の匂いの付いたものに反応してしまいそうです。
いずれにせよ、研究が行われてない以上、明確な結論は出せないといえますね。
コメント
よく、鏡に映った自分に反応してる猫ちゃんの動画見るけど、あれ自分ってわかってなさそうだもんね~。そういうことか。
でも過去の自分も今の自分も関係なさそうな、猫ちゃんってやっぱりいいよね!