猫のあごに黒いポツポツがある
猫は自分で顔を洗い、清潔を保つ生き物です。
が、このグルーミングが却って、顔を汚し、
鼻の黒い汚れを作ることもあります。
鼻の汚れはふき取ることで綺麗になりますが、
もう一つ、厄介な汚れが。
特にオス猫に多いような気がしますが、
下唇の下、あごに当たる部分に、
黒いゴマのような謎の黒いポツポツが出来る事があります。
手でこするとぽろぽろと取れてくる、その汚れの正体は、猫ニキビ。
または座瘡(ざそう)と呼ばれます。
分泌物の関係で、オスにできやすいのですが、
短毛長毛、オス、メス、猫種を問わずどんな猫でもできる可能性がります。
なぜなら、グルーミングをし、毛づくろいをすることを日課にしている猫でも、
自分の鼻やあごまでは毛づくろいできないから。
キャットフードの食べかすがついたり、
よだれで汚れたりしても、猫には自分ではキレイにするのが難しい部分なんですね。
多頭飼いであれば、お互いなめ合って汚れが自然に取れることがあります。
ヒメちーは幸いあごの下に汚れは見られません。
あごニキビの取り方
症状が軽いうちなら簡単に取り除くことができるので、
定期的に見て、黒いポツポツがあるようならとってあげましょう。
…と、言うわけにはいきませんが、
放っておくと固まって悪化して出血したりするので、
ニキビだからと言って甘くみてはいけないのです。
鼻の汚れを取るのと同じです。
猫ニキビを湿らせて、柔らかくなったら拭き取っておしまい。
タオルでもガーゼでもコットンでもなんでも良いので、
ぬるま湯で猫ニキビをふやかすと簡単です。
あとは清潔なタオルなどで拭きとってあげてください。
たいていの猫は嫌がりますが、
嫌がったからと言ってふき取らないで放置しておくと、
悪化し、皮脂がさらに汚れをからめとり
大きな汚れの塊になります。
鼻の汚れもあごニキビも同じですね。
嫌がられても、ギブアップなどと言ってはいられません。
皮膚の炎症やかゆみを伴い、
猫が自分で足でかきむしることで出血することもあります。
その傷口から、細菌感染してしまうと自力での治療は難しいので、
獣医師さんの治療を受けることが必要になります。
あごニキビが出来やすい事出来にくい子
なぜオス猫に多くできるのかと言うと、
人のニキビと一緒で、皮脂が多く出るから。
自身の体から出た皮脂と、汚れ。
これが大きな原因なんです。
写真は残っていませんが、
先代もーちゃん・去勢オスはあごニキビのできやすい子でした。
同じ環境で暮らしていましたが、
ちゃーこさん・避妊メスにはできたことがありませんでした。
もしもあごニキビを発見したら、
拭きながら、「血が出てないかなー」とか
「毛が抜けてないかなー」と症状の重さを見てあげてください。
また、給餌する食器が汚れている、
ストレスがあり、グルーミングをしなくなる、
去勢避妊手術によるホルモンの変化も原因ではないか、と言われています。
ニキビだからと言って、甘く見てはいけない、という事ですね。
鼻は汚れがちですが、
あごはきれいです。
あ。後ろに何か転がっていますが、
気にしないでくださいね。
鼻の汚れの時にも言いましたが、
自己判断で、人用の薬を使ってふき取ることはやめましょう。
猫は自分の口元をなめます。
皮膚治療薬はもともと口に入れる事を想定して作られていません。
人にとっては微量でも、
体の小さな猫にとっては大きな害になります。
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